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てくてく姫路ガイド
 
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うめおか豆知識

【着物をもっと身近に】
 

着物は絹でできているものが多く、お手入れはとても重要です。正しいお手入れをせず自己流にしてしまうと、着物を傷めてしまう可能性もあります。しかし、「どのように扱ってよいかわからない」といったお声を頂戴することが多々あります。
そこで、着物に慣れていない方でも正しいお手入れができるように、ポイントをご紹介したいと思います。

【基本的なお手入れ】
 

着物の生地は、水洗いができません。水洗いをすると、派手に色落ちしたり、縮み・しわになってサイズが変わってしまったりと、取り返しのつかないことになってしまいます。
厳密には、「絹=水洗いができない」ということではありません。絹のシャツやワンピースなどのお洋服を、ご自宅用のドライクリーニング剤で水洗いをされたことがある方もいらっしゃるでしょう。
自宅で水洗いできるかどうかは、縮みやすい織り方かどうかで決まります。お洋服に使われるような絹は密に織られた平織りであるため、縮みにくい性質を持っています。同じように、かつて普段着用に作られていた絹の着物には、水洗い可能なものもあります。
しかし現代では、晴れ着として織られた「縮緬(ちりめん)」や「絽(ろ)」といった縮みやすい生地が多くを占めているため、着物は水洗いできないものという認識ができたのです。とはいえ、ご自身でお手持ちの着物がどういった織り方なのかを判別することは難しいと思います。また、平織の着物でもまったく縮まないわけではないため、やはり絹でできている着物は水洗いができないと考えていただくのがよいでしょう。

【普段は陰干し】
 

お洋服ほど頻繁に水洗いできない着物ですが、では汗をかいた時などはどうすればいいのでしょうか。絹の着物のお手入れとしては、こういった場合陰干しをします。陰干しというのは、日光に当てず、室内の風通しのよい場所に干すことです。二日ぐらいは陰干しをし、汗等の水分を飛ばしていただくことが第一です。三日、四日だと長すぎるため、一日か二日の陰干しが最適です。
室内なら、どこでもよいわけではありません。窓際を避け、部屋と部屋の間などに掛けるようにします。窓際の場合、日光に当たると日に焼けて変色したり、退色したりといった着物の劣化につながりますので注意が必要です。
また、日光に当たらないとしても、外に干してはいけません。部屋の中と違って、一日の中でも天候の変化がありますし、外に掛ける場合は洋服のハンガーを使うことが多いため、肩までしかない洋服のハンガーでは袖がだらんと落ちてしまい、型崩れしやすくなります。やはり、着物は着物ハンガーに掛けて、お袖も広げて干すことが望ましいです。
同じように、長襦袢も着物ハンガーに掛けて、汗の水分を飛ばします。忘れられがちなのが帯です。帯も汗を吸収していますので、同じようにハンガーに掛けて陰干しするなどして、汗の水分を飛ばします。

【汚れのチェック】
 

陰干しをする際は、合わせて汚れのチェックをするとよいでしょう。汚れやすいのは、襟元、袖口や袖の袂、それからお膝に当たる部分です。襟元はファンデーションが付いていないかどうかをチェックします。袖の袂、袖口、お膝に当たる部分は、座った時の食べこぼしや、お茶を飲んだ時にこぼれたシミがないか点検をしてください。
シミを見つけた際は、その対処が重要です。洋服でシミを見つけた場合は、ハンカチで拭いたり水で濡らしたりといったケアを行う方が多いかと思いますが、着物の場合は、何もしないことが重要です。普段身に着ける洋服とは素材が異なることから、ケアをすればするほど、余計に輪ジミになって広がる場合が多いためです。できるだけ触らずに、専門のお店に持ち込まれるのが一番安心です。

何もしないことが重要ですが、気付かずに長期間放っておくと、今度は汚れが取れにくくなります。ですから一日着終えた後は、すぐに陰干しをしながら汚れていないか点検をし、汚れていたらすぐに専門店に出していただくのが理想です。
また、ガード加工をしている着物は、無料アフターケアなどのサービスで襟汚れが取れるものもありますので、そういったものを活用するのもよいでしょう。

他に汚れやすい箇所としては、半襟です。半襟は首に当たる部分ですので、ファンデーションや口紅などの汚れが付きやすいです。もし汚れていた場合は、半襟を外して汚れ落としをします。ポリエステルの半襟の場合はご自宅で手洗いが可能です。正絹の場合は、半襟だけ専門のお店に汚れ落としに出してもよいでしょう。

【丸洗いと汗抜きの違い】
 

長襦袢などは、汗をかいた時に汗抜きをした方がよいです。丸洗いができないのに、汗抜きはできるのか、と疑問をお持ちになる方もいらっしゃるかもしれませんが、丸洗いと汗抜きでは使用する溶剤が異なります。大体の汚れには揮発溶剤を使いますが、汗は水分のため、汗を抜く際には異なる溶剤を使用します。長襦袢は、よほど長時間の着用でないと汚れるということは少ないため、汚れ落としよりも、汗抜きをする方がよいです。さらに、汗抜きをしておくことで、汚れも取れやすくなるという利点があります。

【外出先で着物を汚してしまったら】
 

やはり、できるだけ触らないことがベストです。
セルフケアとしては、ハンカチなどで軽くトントンと吸い取るぐらいにしましょう。
ハンカチでこすったり叩いたりしてしまうと、よけいに染みていく可能性があります。

揮発溶剤で汚れを取る時には叩いて取る場合がありますが、素人が触ることで、よりシミが広がったり、生地に入り込んでしまうことがあるため、まずはすぐにお店に出していただく方が安心です。
専門店が揮発溶剤で汚れを落とす際には、下にタオルを敷き、タオルに染み込ませて叩いて落とします。ただ、専用の汚れ落としであっても、対応する汚れかどうかの判断は難しいため、やはり専門のお店に出すことをおすすめします。

【専門のお店に出す際のポイント】
 

溶剤にもいろいろと種類があり、ちょっと指を切って血液が付いてしまった場合や、ファンデーションの油汚れなど、汚れの種類によって使用する溶剤は異なります。例えば、油汚れは油性、中性のもので落とします。その選択も、この汚れにはこれ、といった単純なものではなく、いくつもの溶剤の中から見極めて使用します。ですから、お店に出していただく際には、一言添えていただけると幸いです。
分かりにくい汚れとしては、ドアの油汚れがあります。例えば、裾などをドアに挟んでしまうと、油汚れが付いてしまうことがあります。そういった場合には、ドアに挟んだ旨をお伝えいただくことで、より汚れが落としやすくなります。
血液は固まって落ちなくなる可能性があるため、軽く抑える時点から、熱を与えないようにご留意ください。
また、お宮参りでは土汚れなどが付きやすいですが、土汚れはなかなか落ちないため、すぐに専門のお店に出すようにしましょう。

【ご自宅で洗える着物】
 

あくまでも、ポリエステルでできた着物のみですが、ご自宅で洗うことができる着物もあります。とはいえ、汚れの程度によっては、やはり専門のお店に出すことをおすすめします。汚れ落としをご自宅で行うのと、専門のお店に出す境目が難しいですが、判断に迷われる場合は、ご自分では触らず専門のお店に頼みましょう。
丸洗いではなく、襟汚れ落としなどの部分的な対応が可能な専門のお店もあります。

着物の種類にもよりますが、小紋や紬などの普段からよく着る種類のものであっても、ワンシーズン着てから洗濯や丸洗いのお手入れをするのが目安です。振袖のように、今回着たらもう十年先にしか着ないというものであれば、一回着ただけでもお手入れに出してからしまう、すごく汗をかいて襟が汚れている場合には、一度着ただけでもお手入れをすると、大切な着物も長持ちするでしょう。

【しわを直す方法と、しわ寄せない方法】
 

長い間しまい込んでいた着物を着る時には、しわが寄っていたり、黄ばみが出たりといった思わぬアクシデントに遭遇することがあります。残念なことに、絹の着物をまったくしわが寄らないようにする、というのは大変難しいです。ですから、前もって着物を掛けてチェックしておくとよいでしょう。ただ、生地の性質上、すぐ取れる場合と取れない場合があります。

着物には、前回着た時のしわだけではなく、畳んでいた時のたたみじわというのもあります。 きちんと畳んで動かさなければ問題ないのですが、タンスを開け閉めしたり、しまう時によじれていたりすると、型が崩れることがあります。また、畳む際に少し曲がったまま、上からさらに他の着物を重ねてしまうとしわになってしまいます。 この予防には、白い紙を挟むという方法があります。専門のお店に洗いに出すと、間に紙が入ってしわが付きにくいようになって戻ってくることがあります。ご自宅でも、段のある所に紙を挟んでおくことによって、ある程度はしわを防止できます。 その際に注意する点は、紙の状態です。着物に挟む紙は、必ず白い紙を使用してください。何か書いてある紙を入れると、着物に張り付いてしまったり、模様が生地に移ってしまったりと、大変なことになります。くれぐれもご注意ください。

着た後のしわのケアについてもご紹介します。
外出から帰ってきたらまず、手でも構いませんが、柔らかい着物用のブラシなどで、軽くパンパンと叩いてホコリを払います。そしてできるだけすぐ陰干しをします。これは、まだ熱がある間に伸ばしておくためです。その間に、残ったホコリも落ちます。
着物ハンガーに掛けることにより、着物が自分自身の重みで伸び、それだけで、しわが目立たなくなることも多いです。それでも回復しない場合、当て布をして軽くアイロンをかける方法もあります。
その際に、注意していただきたいことが二点ございます。
まず、アイロンをかける時には中央からかけないで、目立たない部分で試し、様子を見ることです。そして、色が変わらないように、当て布をすることです。失敗してからでは取り返しがつきませんので、十分ご注意ください。
また、しわが酷い場合には専門のお店に出すようにしましょう。お店ではプレス加工などもできるので、綺麗にしわ伸ばしができます。ただ、毎回アイロンなどをする必要はなく、基本的には着終えた後にすぐ掛けておけば大丈夫です。

【カビを防ぐために、半年に一度のケアを】
 

シミのケア、しわのケアに続いて多く寄せられるお問い合わせに、カビのケアがあります。絹の着物は湿気に弱いため、もしかすると洋服よりも着物の方がカビが生えやすいように思われる方もいらっしゃるかもしれません。 たしかに大抵の洋服には化学繊維が入っているため、カビに悩まされることはないでしょう。しかし着物であっても、ポリエステルなどの化学繊維が入っているものであれば、カビは生えません。 もちろん晴れ着の着物などで絹100%の場合は、カビが生えないようにケアが必要です。それでも、絹は生きているため定期的なケアをすれば、何年、何十年と着ていただくことができます。

古い着物をご家族から受け継がれた場合、タンスの中で保管されていればホコリをかぶっているということはほとんどありませんが、カビが生えている可能性はあります。
例えば、一階の北側の奥の部屋や、川沿いの部屋、お風呂場のすぐそばなど、家の中でも湿気が多いエリアに和箪笥がある場合は湿気が溜まりやすいので、注意が必要です。できる限り、あまり湿気のない部屋に置くということが大事です。

【現代の虫干し】
 

カビの予防として、昔は虫干しを行いました。虫干しというのは、普段はしまわれている衣類や調度品などを箱から取り出し、風を通す作業です。湿気の多い梅雨が明けた6月~7月の天気のよい日や、11月~2月頃の空気が乾燥した時期に行います。しかし、虫干しはしわにならないように着物をたたみ直すのが大変で、なかなか手が付けられないこともあると思います。
そういった場合は、天気のよい日に窓と和箪笥を開けて風を通し、着物用のシリカゲルなどの乾燥材を入れるなどしてもよいでしょう。こういったケアを半年に一回位定期的にして頂くと、湿気の溜まり具合も変わります。
開けずに風通しもしないでいると、久しぶりに開けた時にカビだらけということもあり得ます。とにかく湿気が溜まらないように心がけましょう。

ケアを行う際に一緒に確認していただきたいのが、たとう紙です。たとう紙が変色している場合は、着物も変色している可能性が高いです。包んでいる着物の状態を確認したうえで新しいたとう紙に交換したほうがよいでしょう。着物などを包むたとう紙は、厚手の和紙でできているため、水分を吸ってくれる効果があります。黄色くなり始めたり変化がある場合には早めに、可能であれば定期的に、綺麗なたとう紙と交換してあげることで着物を守ってくれます。

【着物でしっとり美人しぐさに】
 

中には、洋服よりお手入れの敷居が高く感じてしまわれる方もいらっしゃるかもしれません。しかしわたしたちは、ぜひ日常生活の中に着物を取り入れていただればと思っております。
着物を身に纏うだけでも相手に印象付けたり、日本人であることを改めて意識する時間となるはずです。
こういった特別な体験が、洋服と着物との決定的な違いです。